>>@52
[何人もの男に抱かれた身体は、多少の無理などものともせずに受け止める柔軟さを身に着けていた。
中を抉る感覚に腰が跳ねて、身をくねらせては唇を受け止めて。
息継ぎのように何度もキスをして、踊った舌がまた熱を呼ぶ。]
……ん、っ、これぐらい、余裕。
もっと…ぉ、にーちゃんに、甘えてもいい、ぜ?
[少し気遣うような視線を感じれば、見くびられたものだと兄の威厳を今こそ見せつける。
大きくてひんやりとする弟の手は火照った頬に心地よく、猫のように擦りよせて目を細めた。
昔から、いつだって弟はこうしてこちらを伺ってくれる。
自分は今、それを返せているだろうか。
知らない感触、知らなかった顔、だけどそれらも全てリツのものだ。自分と一番近いつくりの身体は相性が良く、癖になりそうだと思ってしまった。]
(292) tomming 2016/06/22(Wed) 02時頃