おや、ミーシャなら
それに負けないものも持っているんじゃないですか?
[ 舌の回る女の武器はそれだけでは、ないだろう。いや、あるいは、舌がなくとも愛らしさだけでワガママを通す者だっているのだから。
容姿が強い武器になることは自分が身をもって知っていた。
舌先一つで、という美徳もあるのだろうか。だがミーシャが自身のそれをも自由に動かすなら、あるいは。
なんて他者のこと。考えるだけ野暮だ ]
そんな約束をレディが軽々しくしてしまっては、アブナイですよ、レディ。
[ 相手が身分を偽っていないとも限らないのだから。
もちろん、そんなことは言わないけれど。
首をかしげて尋ねてきた彼女も、ちょっとした遊び程度なのだろう。あしらいと本音を混ぜて返しておこう ]
会えるなら。
ぜひ、ゼーニアの家とは縁のないところで会いたいものです
(291) 2017/01/08(Sun) 23時頃