[中々追って来ないと思っていたら漸く現れたセシダ>>248。と思いきや、つまらない!と大声を張り上げて部屋を出て行ってしまった。上級生だと本人の口から聞いたけれどヤダヤダと駄々を捏ねた姿は矢張り子供だった。
セシダの声に一先ずぼくはエイから離れた。遠ざかって行く足音を聞きながらエイに訊ねる。]
追いかけないの?きみ達、仲良しなんだろ。
セシダ先輩、どうしてだか知らないけど傷ついてた様子だったよ。
[此処に来るまでのやりとりから二人は仲良しだと信じている。
出会ったばかりのセシダは目をきらきらと輝かせていたのに。そういえば、エイをごっこ遊びに誘った時のセシダは元気がなかった気がする>>225。初めの謎を解いてた時も何だか寂し気だったような気もして>>229、笑ったり、拗ねたり、怒ったり。ころころ表情が良く変わる人だとぼくは思った。彼から楽しみを奪っておいて自覚のないぼくはさらりと言ってのける。
ちょっぴり、セシダはぼくには眩しかった。
それでいて、目の中の星々が消えてしまったのは忍びなかった。
それが理由ではないけれどぼくは切り出す。]
恋人ごっこ、お終いにしよう。
(291) 2015/01/24(Sat) 05時半頃