……篠崎は。
[紅茶を一口飲んで、私はじっと篠崎を見た。
私が家族からもらってる安心感とか支えとか、篠崎はどうしてるんだろう。
当たり前に存在するものじゃなかった。だったら篠崎は、別のところからそれをもらってる?それとも持ってない?]
その、うまく言えない、けど。
私は、家族に、いっぱい大事にしてもらってて。
だから……同じくらい、篠崎も、大事にされてたらいいと思う。
[なんか、あれだな。無神経かな。自慢してるみたいに聞こえたらやだな。
だけど、他に上手な言い回しが思い浮かばなくて]
篠崎にとって、家族がそうじゃないなら。
どこか……別の何かにでも、大事にされてほしいって、思うんだ。
……その。私じゃ、頼りにならないかもしれないけど。だけど、私だって、篠崎のこと、大事に思ってるんだよ?
[安心感とか、支えとか。そんな大きなもの、私にあげられるかはわからないけど。
電車のつり革くらいの安心感になれたらいいなって。
そんなことを思った*]
(288) takicchi 2016/09/28(Wed) 00時半頃