― サロン ―
[ゲスト達の間を完璧なる優雅さと威厳を損なわぬ絶妙な丁重さを保って挨拶に巡る城主が、寛ぐ男の傍に片手をついて、顔を覗き込むと>>221、男は、目を細め、その端正な面を見返した]
また、心にもない事を。
[喉の奥で低く嗤う]
退屈していたら、俺はここにはいない。
知っているだろう?
[招待に応じたのも、このディナーに顔を出したのも、そこに面白味を感じたからに過ぎず、興を失えば、男はすぐにこの城を後にする。最初から招待そものもに対する感謝も城主への遠慮も感じては居ないことは、既に知っている筈と、弧を描く唇が告げる]
随分、大人しい城にしたもんだと思ったが、やはり、お前の催す宴は、なかなか面白いな。
[視線を投げるのは、氷と炎のぶつかり合いのようなクリスマスとレオナルドの対決の様と、その間に翻弄されようとする従騎士の姿]
放っておくと、アレは壊されそうだが、いいのか?
[トルドヴィンがヤニクを送り出すのを見れば>>249そんな言葉も口にはするが、本気で心配しているわけでもない。従騎士が難を逃れる才覚を持たぬならそれまでのこと。闇のロードに仕える人間の、それが運命なのだ]
(288) 2013/03/23(Sat) 17時半頃