[口は壊れたレコードのように拒否の言葉を繰り返すが、蹂躙する男がそれを聞くわけがなく。
更に引っ張られる手に>>208恐怖を覚えた瞬間に、手首に痛みを感じた。]
いっ……たぁ………なに、あ……っ……
……なに、これ……っ!!ヤダ!!なに!?!?
[初めは痛みしか感じなかったのに、何かを流し込まれたのか、全身が更に熱を帯び、感覚が研ぎ澄まされる。ひざを擽る草に、手首に感じる牙と唇の感触に、後口に感じる熱にびくり、びくりと体が跳ねるのを抑えられない。まるで、全身が性感帯になったようだ。
いつしか、後口に感じていたジクジクした鈍痛は消え去っていた。吸血種の力で癒されたとは知らず、ただ、自分の体が塗り替えられていく恐怖に泣き叫ぶ。]
やめて!ふぁっ……や、あっ、あぁ……!
ひっ……ん、ふっ………ぅ……は……
[けれど、その声もいつしか嬌声を帯びるようになったか。*]
(287) 2014/02/03(Mon) 22時半頃