……ああ、なるほど。
[遠くで聞こえたのは、扉を叩く音だろうか>>271。
調度、自分も受け取った言葉とも状況とも噛み合うゆりの言葉>>281に納得したように頷いて。]
――……まぁ、馬に蹴られたくないしねぇ。
[口篭るような彼女の調子>>282に反し、軽く声を返す。
任せると決めてしまえば、後は特に何かが思い浮かぶでもなく。
貧血か何か、気だるくなった身体を横たえて小さく伸びをした。
目を瞑ればそのまま眠れそうなくらい、穏やかな気持ちについ肩を落とす彼女を見る目も、優しくなった。]
……ねぇ、ゆりちゃんは、決めた?
[提案に返すでもなく、『何に』とも『誰に』とも付けぬまま、傍らの少女に問う。
掌に浮いた傷を見れば薄く血を滲ませてはいるが、血も止まりかけている。
それでも血を付けないように、乾かすようにひらひらと手を揺らして、彼女の返事を待った。]
(285) 2015/01/22(Thu) 02時頃