──会議室──
ンっ、……ふ、ぁ…………っ!
いいわけ、あるか………………俺はあいにく、ぁ、男にも女に、も、興味、っ、ないんだよ…………!
[ 熱い吐息で切れ切れになりながらも否定する。息が上がるのはきっと怪我のせいだ。
口枷越しに嘲笑する気配を感じると、屈辱で全身の血液が沸騰する。
冷たい鉄が性器を撫でる度、徐々に堅くなっていった。
そのことに、心臓だけが冷たくなるような錯覚に陥る。
嘘だ。この亀吉が直円の手下の手で快感を覚えるなんてありえない。
気持ちいいという感情は亀吉の中であの日の相棒に直結する。まだ、そうなるわけにはいかない。復讐しなければならないのだから。]
ぐぅ、あ゛っ……!
[ 手遊びをするような感覚で負傷した肩を触られる。激痛が走るが、その痛みがまた快感をも生み出すような気になるのが何よりも恐ろしい。]
(284) 2016/06/11(Sat) 02時半頃