─ 名高きウェルナーの一族 ─
ヴァンパイアハンターでありながら協会には属さずに闇の眷属と戦い続ける一族。
そんなウェルナー家の名を知らしめたのは二つ。
一つはかの"伯爵"との数百年に渡る戦い。
協会が設立されるより以前から永きにに渡り伯爵と戦い続けているのがウェウナーの一族。伯爵の復活と度にウェルナーの当主は自らその居城に赴き、時に多大な犠牲を払いながら彼の肉体を滅ぼしその魂を眠りにつかせてきた。
どういうわけか伯爵の復活に際しては必ず協会よりも先んじており、そのためウェルナーの一族は魔物であるとか呪われた一族であるなどの噂が絶えない。
そしてもう一つが闇の狩人としての悪名。
吸血鬼を狩ることを一族の使命としており、彼の一族はそのための犠牲を全く厭わない。
それが自らの血族であっても、そして他人の命であっても。
過去には闇の眷属を滅ぼすために効率的であるという理由だけで村一つ焼き払ったこともあるという。
少なくともウェルナーの一族にとって"味方"とは、目標を滅ぼすための"駒"と同義である。
(284) 2014/11/03(Mon) 00時頃