[今迄であれば真っ先に、自分の身がどうなっても辱めを受けても、正体を知らせたはずだ。なのに、なのに”ご褒美”に疼く躰と、魔に屈した事への衝撃と騙されたとはいえ一時でも。己が朧を求めたことが枷となり鎖となって身体も心も縛る]助けて。―――たす、けて[情事の痕を晒しつつ。ぽつり、呟いた言葉は果たして誰に向けての物だったか**]
(283) 2016/06/11(Sat) 02時半頃