>>264
[間隔の短い呼気が髪を揺らす。間違いなく朧も興奮している筈だけど、達することは堪えたらしい。
名前を呼ばれ、腕が与えられるかと思ったら、]
ひゃ、うわ…ッ!?
[腕の自由まで奪われ、触手に縫い止められてしまう。
それだけではなく、後頭部からぐいと押す力を感じ、屈服させられているかのようなポーズを取った。
もどかしい位の速度でゆっくりと掻き回されるせいで、休むことも達することもできないま。
朧の声から伝わる熱も敏感に感じ取って、問われるがままに言葉を探す。]
……おれ、の、……うしろ?
ぐずぐずに、なってぇ…っ、おぼろの、かたいの、…っっん、奥まで咥えて、よろこん、でる……
おぼろのが、さぁ、ゆっくり動くから…ぁ、かたち、わかるんだよ…っ。
あつくて、かたくて。――きもち、い。
[潰されそうに組み敷かれ、両手を触手に捕えながらも、朧が傍に居るというのは妙に安心感がある。
幼き頃から共に過ごしたせいだろうか、こんな姿勢でも恐怖を感じないのだ。そのせいか、最後の言葉を呟く口元は、ゆるりと弧を描いたものだった。]
(280) tomming 2016/06/22(Wed) 00時頃