ねぇ、モルス…簒奪王《彼》は何がしたいの?[誰とも聞かせるつもりのない小さな呟きは黒の遣い手《ロベルト》の声>>272にかき消される。この場において最も関係者から遠かったはずの愛しい人《キリィ》が巻き込まれる瞬間。少女は僅かに眉を寄せ、しかし何も言わずに見守る。黒の遣い手《ロベルト》の誘いはきっと愛しい人《キリィ》にとって大層魅力的であり。また、愛しい人《キリィ》が望む世界の紡ぎ手《記録者》となるのならば。それはきっと必要なモノだと理解していたから。]
(280) 2013/05/28(Tue) 19時半頃