[言いたかった事があるんだ、と呟きが聞こえれば>>202。
本当は僕の事を好いてくれてるのかと、本当は行って欲しくないんだと言ってくれるのかと、勝手な妄想と期待を抱きながら、耳を傾けヒューの顔を見詰めた。
対岸を見詰めてる幼馴染は此方を見る事は無くて。]
『俺たち、少し距離を置くべきだと思うんだ。』
[えっ。]
――……っ。
[がらがら、と音を立てて何かが崩れてしまったのを感じながら、息を飲んだ。
抱いていた期待も、甘い幻想も全て打ち砕き、知りたくなかった現実を知った僕は一体どんな顔をしているのだろうか。
そして頼りっぱなしというヒューの言葉に、僕はもう彼はもう自分を頼る必要の無いというのは悟る。
そう、僕達はもう子供では無いのだ。互いが自立していかなければならないのだ。
幼馴染という関係に甘えず、一人立ちをしなければいけない。]
(280) 2015/11/24(Tue) 21時頃