[跳ねる彼に対し、モンドが最初に示したのは警戒>>258。
ただ、身の危険というものを感じたことのない自分は、警戒の気持ちの起きようがなく]
帽子……、
[風と戯れながら帽子が転がる。その楽しげな様子を、あっけにとられて見守る。
隣で聞こえた笑みの気配。振り仰ぐと、モンドが駆け出していた]
お、おお。
[飛んだ帽子は追いかけなければいけない。そんなことに遅れて気がつく。
後を追って駆け出すと、追いつく前にモンドは帽子を捕まえていた。
歩み寄り、もとの持ち主へと差し出される帽子。
モンドとゴムまりの彼とを何度か交互に見て、会話を見守ることに決める]
……他に、「少女」はいないのかな。
[邪魔をしないよう、二人の斜め後ろに陣取る。帽子を追う前と同じ位置取り。
モンド越しに覗くように、新しい人を観察する。彼はまだ、花園に喚ばれたばかりなのだろうか。
新しい「戦士」がいるのなら、新しい「少女」もいるのではないかと、周囲をきょろりと窺って]
(279) 2015/12/08(Tue) 22時半頃