[ヒナちゃんの予定はどうだったでしょう。
ヒナちゃんと一緒か、それともひとりでか、晶ちゃんが帰ってくるのを待っていました。
ぺこん、ぽこんと下敷きが間抜けな音を立てています。下敷きで扇ぐと涼しいのですが、止めた途端暑さがぶり返してきてしまうので、なかなか止めるタイミングが見つからないのは考えものだと思います]
あっ、おかえりー。
早いやん。無理してへん?
そんな急がんでも大丈夫やってんよ?
[思っていた以上に早く晶ちゃんは戻ってきました。そんな言葉で出迎えて、ぺこんぽこんと風のおすそ分けをします。急いで戻ってきた晶ちゃんへのねぎらいの気持ちのつもりです。
それから立ち上がって、観念して下敷きをかばんの中に片付けました]
そしたら行こか。
いっちゃんは、図書館に用事があるねんて。
昇降口で待ち合わせになってん。
[そんな説明をしながら、昇降口の方へと足を向けました]
(279) 2016/08/20(Sat) 20時半頃