[間を空けながら、ゆっくりと今後の未来の一つを幼馴染に告げれば。
流石に意表を突かれたのか、驚きの声が聞こえた>>198。
その時は此方を向いているヒューの顔を見る時は出来ず、普段と変わらぬ様に微笑を浮かべていた。
仮面を被った中は、引き止めて欲しいという期待と、自分の未来を決めて貰いたい甘えと。
引くフリをして好意を確かめたいという打算が混ざった狡さがぐしゃぐしゃに混ざってる。
幼い頃から寝食を共にしてきて、一緒に勉学を励んできたのだから、今更離れるなよと言って貰いたい我儘。
恋人関係にはなれやしないのに、ヒューの人生を縛ろうとする自分は最低だ、と責めながら。
そんな自分は幼馴染に顔向け出来ず、縮こまる様に顔を埋めて。]
――……。
[此方からヒューに声を掛けられずにいたら、何やら彼の声が聞こえたのだが>>200。
何の悪戯なのか、それとも罰なのか。
漏れた声が何なのか、風が邪魔をして上手く聞き取れない。]
(278) 2015/11/24(Tue) 21時頃