…。[首を傾げる様子を見上げて、それから目だけで頷いてみせた。恐らく彼女が聞きたいことはあっているだろうから。]。[そうして視線を向けたのは、さっきまで彼女がつけていたイヤホン>>194]『♪ ――守ってあげる 星散る輝きの中 必ず !』[そこから微かに聞こえてくるのはさっきと同じ「トレイル」の――…“僕”の歌う声。] [彼女が歌に導かれるまま差し伸べてきた、彼女の手は震えていたから>>157だから――……僕はその手を強く握り締めて、願った。"彼女を震えさせずにすむ" 彼女を守れる、そんな力を。]
(277) 2016/06/04(Sat) 00時頃