−回想:病院前−
[何か思う所があるのだろう。
>>243「たくさん会いにいくことにするよ」と話す宮藤。
姉がもう長くないことは彼から聞いていたか、どうだったか。]
…なにかあったら、いつもみたいに話聞くさ。
[自分には話を聞いてやることぐらいしかできないかもしれないけれど。それで、なにか彼の助けになればと思って。いつものように、そう言葉を投げた。
職場の人間も読書をする人はいるけど、自分のように暇になったら本を読むまで読書に嵌っている人間は少なくて。
本の話ができるとわかれば、食いつくように笑顔になっただろう。]
いろんな作家さんの本読むんだけどな。
宮藤君は読んだことあるかな…俺はその人のファンでさ。
ああ、新刊が待ち遠しいね。
[宮藤の声が明るくなった気がするのは、宮藤も本が好きだから…と解釈し。共通の趣味があったことに喜ぶ。
結果として、本人にファン宣言はできてしまったわけだけど。
そのことも、宮藤が嬉しそうに笑っていることも気づかないで、まだ発売は先であろう新刊への思いを馳せ。]
(277) 2014/12/06(Sat) 04時頃