そろそろ腹減る頃だろうし、持ってくか。
その分の金は俺が払っとく。
[どうせ、金くらい父親に言えばいくらでも貰えるし。
しかし、2人で11人分か。なかなかの量だ。そう思いつつ万里の方を向けば、一人で人数分のペットボトルを抱えようとして何本か落としているところで、軽く苦笑する。]
あーあー、無理すんなって。ちょっと待ってろ。
[一声そう声をかけると、レジカウンターの内側へと回り込み、近くをごそごそと漁った。
おばちゃんごめんな、金は大目に払ったから許してくれ。
そして目当てのもの――レジ袋を見つけると、大きめのものを3枚、小さめのを1枚手に取った。
小さめの袋に自分とコロッケパンとサンドイッチ、万里の焼きそばパンを入れて、万里の元へと持っていく。]
ほい、お前はこれな。他の奴らのと一緒にして、折角の焼きそばパンが取られちまったら嫌だろ。
(274) 2015/06/21(Sun) 19時頃