[扉の木音が軋み、閉じる。>>265
灯りのない家屋は月明が頼り無さ気にも唯一の光源で。
粗方の方針が決まり地図を畳む。 ベッドと荒れ果てた畳に置き去りの毛布を見てベッドをススムへ示唆する。
ふと道中の話を思い出し、毛布を羽織って声を返した。>>259]
そういや道中敵の話で返して無かったが。あんた、猫、に見えるよ。
[出合頭から感じていた自由度と自由の身に纏う警戒心を伝えたが。何時もと変わらぬ間延びした声が返ったか。暗くて表情は分からない。]
人殺しが人殺しに見られない利点って、例えばこのまま俺が寝てしまえば微笑みながら、寝首をかけるって感じ?
[紛争地では殺すか殺されるしか選択肢の無かった自分にはおかしな感覚だと目元を和ませる。
本当に。変な二人と組む事になった抔と、苦笑を落として目を瞑った。
サドーが戻れば交代の意図を向けるつもりで通信機へ声を向けた後、スイッチをオフにする。*]
(273) 2015/03/10(Tue) 03時頃