人狼議事

160 東京村


【人】 樫の樹の子ら リツ

[職場で、新宿駅の事故の遅延に巻き込まれたのは俺だけではなかったから、いくらこの会社でもとやかく言われることはなかった。どうせご奉仕でもしないと終わらない量の仕事だ。ほんとのところは始業時間に意味なんてない。会社からすれば、33番という歯車が滞りなく回ってればそれでいいのだ]

「33番、お前、ここサインしとけよ」

[不意に上司に渡された書類に、33番と書いて突き返すと、上司は「ハア?」と怪訝そうな顔を浮かべた]

「ちげえよ、オマエの名前だよ」

[そりゃそうだ。なにしてんだ俺。
ついヘラヘラと笑ってしまうと、上司が人を小バカにでもするように笑う。鏡みたいだ。

改めて書類に、自分の名前をサインしようとして、その手がふと止まった。誰にでもあることだと思う。他人の名前が急に出てこなくなることが、まるでそれと同じような空白が頭のなかに広がっている
えと……俺の名前……]

「……お前さ、今日はもう帰れ」

[顔をあげると、見たことのない顔をした上司が、俺を見下ろしていた。ああ、いや、違う、この顔は見たことがある。
確か、突然PCがブルースクリーンになったときも、こんな顔をしていた]

(272) 2015/06/07(Sun) 01時半頃

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