――回想・十年前――[その日の夜も長かった。 ある部屋の前、闇に溶ける黒衣にフルフェイスのメットを被り、微動だにせず立っている。 治療室、と言う名の隔離された部屋。寝台の他にはほとんど何も無い][亀吉と貞次が身体を重ねている間、監視をしていたのが「ヘクター」だった。 貞次が暴れ出したり、万が一二人で逃げ出した際の処分を任されていた。 部屋の外にも、二人が交わる音が聞こえてくる。 わずかに声が漏れ聞こえる程度ならばまだ良かった。 寝台が軋む音、高く上がる嬌声、粘膜が擦れる水音、肌と肌がぶつかり、求める声。獣の耳はあらゆる音を拾い、今日はどちらが上かまで分かる。 それを無表情で、聞き流して立っている]
(269) 2016/06/11(Sat) 01時半頃
sol・la
ななころび
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