[ぎゅ、と抱かれた腰は密着するかたちになって、兆したお互いの性器が布越しに触れた。
直接触られたわけでもないのに、気持ち良さが指先まで走る。
ふたりの体の間に手を差し入れて、ハーフパンツの上からキルロイの性器に触れた。
布越しでも張り詰めているのが分かるそれに、やわやわと淡い刺激。
手の甲が微かに自分の股間に触れるのがもどかしく、押し付けるように腰を揺らめかしてしまう。
空いたもう一方の手は、剥き出しの腹筋をなぞる。しっかりと割れたそれ、くぼんだへそのあたりまで、撫でさする。
舌では、スーツ越しにぷっくりと立ち上がった乳首を執拗に攻めた。
全体に舌を這わせ、舌先を尖らせて弾いたり、時に唇で食むように。
喘ぎ声としか言いようのない彼の声に、楽器でも演奏しているような気分になる]
すごい、声……
めちゃくちゃ、昂奮する
[こちらも、もう体裁など繕っておれない。
ろくに思考もせず、昂りを隠しもせずに言葉にした。
腹を撫でていた手は徐々に下がってゆき、股間に触れていたもう片方の手と一緒に、ハーフパンツのふちにかける]
腰、上げて?
……脱がすよ。
(269) 2016/06/08(Wed) 16時半頃