―Xday-3day・AM4:30 現実世界、自室―
[程なくして舞い込んできた着信通知>>@44に鼓動が早くなる。
会う事はおろか話す事すら出来なかった『ボク』だけど、同じ招待状を受け取った仲間なら、もしかすると……淡い期待を抱いて震える指先を鳴らした]
………………。
[思ったよりもずっとずっと、僕は『ボク』に会いたかったみたいだ。
返信を打とうと思考して……浮かべる言葉は文字化けを起こす。まとまらない。思考よりも心が波立ってどう話せばいいのか、分からない。
泣くまいと奥歯を噛みしめる。
なのに海で溺れた時のように、鼻の奥がツンと痛んで、息が苦しくて…吐く息は震えた。
ただのメール相手、でも少し特別な友達……晶にとってただ一人の、安心できる他人、だったのかもしれない。
ネットワークの向こう側で一人泣いている少女がいた事など知らないままに、晶は嗚咽を飲み下した]
(269) 2014/03/13(Thu) 21時半頃