[>>256震える腕を無情に振り払い、管に手を掛ける。
今までキルロイを支えてきたちっぽけな管は、あっけないほど簡単にぷつりと抜けた]
全部、飛んじまえ……っ!
[亀頭球がさらに膨らみ、どくりと獣の濃厚な子種が注がれる。先端が二回ほどしゃくり上げた、直後]
──!
[>>254扉を蹴り開けた音で、獣の全身の毛が逆立った。
ナノマシンの命令で強引に射精を切り上げて引き抜くのは、さすがに隙が生じた。
振り返った視界に映るのは、病室ゆえの質素な作り。落ちた無線機。タオル。水差し。
──亀吉。]
[雷撃はほぼ直撃し、派手な音を立てて吹っ飛んだ。
焦げた毛並みを震わせながら、それでも意識は存在する。先に怪我を受けた右脚を引き摺りながらも、両脚で立つ。
が、と言葉にならない雄叫びを上げて、獣の鋭い爪を振るう。先刻よりもその動きは鈍いが、鋭さは失わなず]
(268) 2016/06/12(Sun) 21時半頃