[『おいしい』と、言われた>>260
普通ではあり得ない反応。……ちょっとえっちな女の子なら、それくらい言うかもしれないが。
やはりキルロイは人間の体液を欲する体になってしまったのだという哀しみと、もう少し聡ければ、体液を介した食べ物──たとえば口移し──なら摂取できるのではないかという希望。
そのいずれも、今の四井は抱かない。
ただ、『おいしい』と四井の唾液を舐めとる扇情的な様子に、昂奮するだけ。
こちらの愛撫に、キルロイは声をあげて、確かな反応を示す>>261
特に首の紋は、かなり強い性感帯らしい。
すこし触れて舐めるだけで、体のそこかしこが敏感に震える。
触れた胸の奥で、心臓が早鐘を打っているのが分かる]
キルロイさん、すご……
[すごい、えっちぃ。
腰に回った彼の手が、ひどく熱い。
もっと、乱れさせたい。オレの手で、もっと。
たまらない昂奮と、どうしようもない征服欲がとめどもなく湧いた。
胸に触れていた手を自らの背中に回して結び目を解き、エプロンを外した。ベッドの隅の方へ、投げやる。
自らもベッドに上がり、キルロイの肩を掴んで押し倒すようにベッドに縫い付けた]
(268) 2016/06/08(Wed) 16時半頃