[ ぽんぽん、と撫でる手が優しいから、甘やかそうとするから
しっかり者のおねえちゃんでいられなくなる。
こわいんじゃないの、と口に出来なくて、ただ首を振って
しゃくりあげながら、ゆっくり、彼に伝える。>>205 ]
…………こわいんじゃ、ないの。
わたしがいたことはなくならないって、分かってるし、
オズウェルも忘れずにいてくれるのも、分かってるの。
もう、抱き締めてあげられなくなるのが、
どうしようもなく、せつないの……。
[ 夜、目が覚めた時に歌と掌で寝かしつけてくれる彼。>>1:431
ごはんを食べさせて、って大きく口を開く彼。>>1:321
食べられたらひとつになる代わりに、撫でることも出来ない。
わたしがいなくなった後、寂しがる彼を、
わたしが一番に慰めたいのに、それが、出来ない。** ]
(268) 2015/10/12(Mon) 02時半頃