まったくだよ、こっちが聞く前に全部教えてくれるんだからね。
[先ほどの長話を思い出して、サイモンを面倒見がいい人と評すマーゴに苦笑いする(>>262)。きみが世間知らずすぎるだけだよ、とサイモンに返されながら。]
「そう、お父様が」
[ずっと抱いている疑問に首をかしげていると(>>250)、ふと聞こえた声。
はっとして視線を戻すと、マーゴはいつの間にか高そうな酒瓶を手にして、蝶のような微笑みを浮かべていた]
本当に嗜む程度だね。あまり強くないから、お手柔らかに。
[今はもう消え去っている、隙間から冷風が差し込んだようなその翳りに、この人もまたハンターの宿命にとらわれているのだろうと、そんなことを思った。]
[壁際のサイドテーブルからグラスと栓抜きを拝借して、マーゴ、サイモン、自分の分を注ぐ。
慣れないお酌でいかんせん手際が悪い。酒を飲むのも久しぶりだ。]
この夜と出会いに…乾杯。
[グラスを掲げて、そうつぶやいた。]
(267) 2014/11/02(Sun) 23時頃