─回想:ぎゅっと詰まったサンドイッチ─
[シルクとわたしだけじゃきっと、湿った布みたいにしおしおになっちゃってたかもしれない。
だからね、ピッパみたいな弾けるような明るさ>>186は、あのときとても助かったの]
っふ、……くすぐ、ったい!
も……っ、ピッパぁ…。
[シルクの少しだけ冷たく感じる手も。
ピッパのいたずらな温かい指>>187も、わたしはだいすき。
全部が全部、いたいいたいものが飛んでいくわけじゃあなかったけれど。
今の、わたし達は、確かにここに、いるんだって。
それは、わたし達が、わたし達でなくてもつながった糸、なんだって。
ああわたし、泣いちゃいそう。
滲んだ瞳はそれでも落ちなかったけれど、ふかく、ふかく、息を吸ったの。
しあわせを溜め込むように。
それから一年後の約束を果たすために>>192]
(266) 2016/10/10(Mon) 17時頃