待っていたよ、ルーカス。
さぁ、入って。
[遅くなったなどということは気にもせず、ルーカス>>262を招き入れる。
ちょうどその拍子にお腹が鳴れば、恥ずかしそうにはにかんだ。]
紅茶……水出しでも構わない?
[怒りはしなかった。むしろ逆にどこかばつの悪そうな表情を浮かべている。
部屋を見渡してみれば分かるが、男の部屋には物が少なかった。ないと言ってもいい。
ベッドと机、授業で使う書籍とノート、筆記用具、あとは数えられる程度の衣服があるくらいだ。
乱雑さを覗けば、その部屋は殺風景と呼ぶに相応しかっただろう。]
カップはある。ポットも。
でも沸かせるものは……ランプじゃ駄目か。
[ゆらりと揺れる炎を前に真剣に悩んでいる。
そこでハッとしたように机から椅子を引き出すと、ルーカスへと勧めた。]
何もない所だけど、まぁ、ゆっくりしていって。
(265) 2014/06/22(Sun) 23時半頃