……いい子。
これからは、僕に気持ち良くしてもらうのが、
君の存在価値になる。
対魔忍じゃなくなって、戦えなくなった君は、
僕に尽くすことで新たな存在価値を得る。
だから、もっと僕に強請って。媚びて。可愛い顔を見せて。
[壊れた笑みを浮かべるさまに、己の声を染み込ませていく。
それを教え込むように、ラルフの前立腺を刺激して、触れずのまま射精したものを再び育てていく。
首筋には唇が触れるだけでなく、強く吸いついて痣を残し。
耳を舐っては耳朶を甘噛みして、緩いラインの服を歯で咥えて持ち上げ、胸元でつんと尖る突起にも再び舌を這わせた。
そうして、ようやく己の触れていない箇所がなくなる頃。]
…………出す、よ。
[短く、そう告げると共にラルフの中で己のものがびくびく震えた。
当然ながら、精液は己の体液の一部である。つまりこれもまた、毒を孕む液体だ。
それを奥に注げば、ラルフはより濃厚な毒に晒されることになる。
尤もそれは暗示なくしてはただの精液であり、何ら変わることはないが――。]
(264) 2016/06/11(Sat) 01時半頃