188 あしたはきのう、春


【人】 掃除夫 ラルフ

── 休み時間・リツ君と ──
[真っ直ぐこちらを見つめる目。いつかと同じ。
つい癖で逸らしてしまうけど、それも一瞬。
またそろりと視線を戻して、見つめ返す。
その瞳には驚きの色が見えたかな。
だけど、彼も僕の名を呼ぼうとしていたなんて
露ほども思っていなかったから]


   さき?


[なんて首を傾げた。
越されたってなんだろう。
そう考えた次の瞬間、
自然と紡がれる僕の名の音。>>244]

(264) 2016/04/13(Wed) 23時半頃

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