[ 対する様は 全く動じることなく まるでそんなもの ‟慣れている”とばかり 覗き込もうとする俺の様子に、彼は気付くだろうか >>259壁際に身を寄せる彼に、歩を緩め 流行ってはないんじゃない ―― と言い掛けて 開こうとした口を止めたのは 端を吊り上げる 嗜虐心と、染みついた性悪 ] ……しらないの? よくあることだよ~[ まあ これは‟知る限り”本当のことだけれど へにゃり 真意の分からない笑みを見せれば その誘い方が自然だったことには気付かず 頭のなかに 思惑を描きながら『そーだねえ』と 嫌気を見せずに 柔和を浮かべたまま縦に頷けば 謎の先が示す場所に向かったと思う * ]
(262) 2015/01/24(Sat) 02時頃