― 5年前 ―
まぁ!わたし、ロシアに行ったわ!
いつだったかソマリアの海賊に間違えられて、ロシアの海軍と鬼ごっこしたのよ! もちろん、わたしたちが勝ったわよ!
[キャロライナは、しばらくあふれてきたほんとうの思い出(海軍はちっとも出てこない)で胸をいっぱいにしていたが、あらためて赤目の少女>>220に向き直って]
レイチェル・ウィーズリー? まったくふしぎだわ! わたしとはどういうご関係?
そういやここにきてから、わたしを見て誰かが、あのそばかす赤毛はウィーズリーにちがいないって、言ったっけね。でもそれって、ばかみたい!
エフライム・ウィーズリー・ナガクツシタから受け継いだのは、何者になるかは自分が選択するっていう自覚よ。
いつ起きて何を食べるか、何色の靴下をはくか、馬にくしを入れるか、ホグワーツなんたらの招待を受けるか、誰の指図もなく決めてきたもの!
それに、ばかみたいな連中の流儀に則れば、見たところ、あんたはわたしより独特だわ。
[悪気はなく、どちらかといえば羨む気持ちで、じっと見入る]
(262) 2014/08/30(Sat) 00時頃