―201X年3月21日・PM18時半・自宅―
[武藤と話しながら帰って彼の自宅である豆腐屋に向かった。
お店に入ったなら彼の姉がそこで店番をしていただろう]
湯豆腐用の豆腐を3丁と、おねーさんのアドレスを僕に下さい。
[そんなことを言って豆腐は無事に手に入れることは出来たがアドレスは果たしてどうだったか。
弟同じ歳の少年のあしらいは相手の方がうまく、適当に煙に巻かれてしまったかもしれない。
どれでも懲りずにまたくるねーなんて調子良く言って、自宅へと]
ただいまー豆腐ー。
いってきまーす。
[豆腐を玄関においてそのまま出かけようとするとその場で母親に捕まった。
アンタどこ行くの、夕飯どうするの]
えー、友達とファミレス…かな?夕飯要らない、豆腐僕の分抜いて買ってきた。
[そう答える少年に、それなら制服着替えて行きなさい、なんて小言が飛んだ。みんな制服なのに僕だけ私服じゃ目立っちゃうよと逃げるように家を出て。
その頃には千旭から行き先を告げるメールが来ていただろうか。なければまださっきのカラオケのそばだろう、と当たりをつけてそこに向かうはず]
(262) 2015/03/30(Mon) 12時半頃