そうですね……あるかもしれないし、ないかもしれません。私がここにいたということは、何かを隠して出てきた、ということかもしれませんね?[試すように、言葉を投げかける。魔術師とまともに問答しても馬鹿を見るだろう。どちらにせよ正解はここにはない――いや、まあ、博物館内には「よくわかるマブスラの歴史」とかいう本もけっこう置いてあるので、何かの参考になってしまう可能性は、無きにしもあらず。近距離型のノイズが無力化されるなら、今の私には止める術もないので、どうぞご自由に、と彼女の行動を促すだろう。**]
(261) 2017/06/16(Fri) 13時頃