[握手が終わり、弟子の約束が果たされた、と思ったので、これで弟子になったんだな、と思いながら。
何やらノストは、ナイフを取り出し、左腕を斬って赤い血潮を垂れ流す。
目に見える赤に、漂う鉄の匂いに今すぐに飛び付き舐め回したい衝動に駆られる、が。]
込み入った話もあるんだろう?
此処で話して聞かれても良いのか?
……兎も角、移動しよう。
[垂れ流れる血をチラチラ見ては、鼻をふんふん鳴らしてみるものの、取り敢えず我慢をする方を選び、場所を移動しようと考えて。]
……取り敢えずさ、その血をまず何とかしてくれねぇか?
血を垂らしたまま歩いたら、汚すだろうし。
[そんな建前を言いながら、本音としては、欲しい血を目の前にしながらも我慢するのがしんどいから、というもの。
実際我慢をするのかどうか、中庭から何処に移動するのかは分からず、ノストの様子を伺っている。]
(260) 2015/08/04(Tue) 23時半頃