[ 素敵なのは、あなたの笑顔の方よ。>>237
ちょっぴり背伸びして頭を撫でる手に、そんな想いを籠める。
彼女の蒼に映るわたしの瞳は随分と薄くなってしまって、
でも、彼女の明るさに釣られるように笑っている。>>238 ]
その笑顔が見たくて、張り切っちゃったの。
……クリスマスちゃんが、転んだりしませんようにって。
[ ぱちんと片目を閉じてウインクし、
目の前のことに気を取られて、転びやすい彼女をからかった。
蜂蜜のような髪をした彼女は蜂蜜が大好きで、
コリンと仲が良くて、たまにお転婆な一面も見せて。
自分のことよりも誰かのことを思い遣れる、とても優しい子。
瞳の空色みたいに、広い心を持ったわたしの妹。
いつも難しい顔をしていたエフせんせいのことも、
その明るさで引っ張ってあげてね、なんて。>>250
彼が耳打ちした後、旅立つ背中をじっと、じっと見つめた。
もう見えなくなっても瞬きを忘れた水色は、その一点を。* ]
(260) 2015/10/16(Fri) 00時頃