―礼拝堂―[ やがて、予想した答えとやや毛色の違う反応が返る。 動揺を孕んだようにも見える一連の動作は、想い人への照れ隠しか、それとも――?] ――…へえ。 坊ちゃんの気になる相手とやらは知らねえけどさ、叶えられるものなら叶えてやればいいんでない?[ 意中の相手の望みを知っているなら尚更。 相手が自分よりも長く生きている保証なんて…無いのだから。 ……それだけ告げれば、坊ちゃんへは再び背を向けた。 彼が立ち去るというなら止めるつもりはない。 もう少しこのまま黄昏ていたい気分*だった*。]
(259) 2014/11/08(Sat) 17時頃