ああ怖い、怖い。
幼馴染相手に容赦無さすぎだよ?
――……、
[彼が言いかけた言葉に関しては、きっと大したことではないのだろうと追求せずに。反省する様子など一切見せずにへらへらと返答を。そんな態度と裏腹に「幼馴染に手錠をかけられるのは何だか嫌だなあ」とか思ったりもして。]
……んん、極力、手を煩わせないようにやるよ、
[静かに、それでいてゆっくりと呟き口を閉ざした。
それから青年の指差した札を抜き出し絵柄をまじまじと確認。ひらりと札の絵柄を彼の方へ。彼が引いたのは梅の絵柄が入った二月札。]
おー。『梅に鶯』だねえ。
と、いーうーこーとーでー、幸せな気持ちになれる薬を贈呈しちゃうよー、
[言うやいなや腕に掛けた巾着の中に手を入れてがさごそとお目当てのものを探した後、にこやかに商品を青年の手に握らせる。それは決して悪い薬なんかではなくて苺味の飴。]
(食べれば幸せになれるし、嘘は吐いてないよねえ、
次に芸を披露するときに廃人になられてても嫌だし、さ、)
(259) 2014/12/06(Sat) 01時半頃