ん、とてもよく見える。
次の月食が楽しみで仕方なくってさ。
そらの向こうに行かなくたって、こんなに綺麗に見えるんだから、
……って、こんな話退屈だよな、
[がしがし、柔らかい茶色の髪の毛をかく。
つい熱の入ってしまった星の話は、木屋に興味が無ければ聞いていて楽しくないものだと思って。
彼女の進路について知っていることは、結構早くに推薦を貰っている>>66ということだけ。
自由登校の初日、クラスメイトが木屋に向けて言った心無い言葉が頭を過る。
自分の進路が決まっていないことの焦りと苛立ちを八つ当たりするクラスメイトに、言い返さない木屋に。
……それを見ていたにも関わらずなにも言わなかった自分に無性に腹が立ったのだ。
きっと今謝っても、意味なんてないと思うから]
おう、司の財布が底を付かない程度にいっぱい頼むわ。
[なんてったって、育ち盛りの高校生(あと三日だが)、甘いものも沢山食べて、おおきく(?)ならないと。
この場合大きくなるのは縦にではなく横に、な気もするが]
(258) 2016/03/13(Sun) 11時半頃