[>>243どうしてか、少女が笑みを浮かべれば自分の胸の中もあたたかくなるようだった。出会ったばかりの、生まれたばかりの少女の存在が、今の自分には不思議と心強い]しかし、茶を飲めるような場所はあるのか。[店か、家か、あるいは野営のテントか。見当もつかぬまま歩いていると、やがて大きな建物>>175が見えてくる]もしかして、[あれか、と問うより先に、メルヤが何かを見つけたらしかった>>244]……何だ、あれは。[言いつつ、自分のポケットを探る。衣服は死んだときのままだが、武器は持ってきていないようだ。それでも、何かあれば少女を護れるような位置取りで近づく。時折笑い声さえ上げるそれは、どうやら太った男のようだった]
(258) 2015/12/08(Tue) 22時頃