162 冷たい校舎村3-1


【人】 花売り メアリー

―購買にて―

すみませーん、おばさーん……。

[シンとした空気に溶け込んでしまいそうな程小さな声で呼びかけてみたのに、…の声はホールにとても良く響いた。それなのに、いつものおばさんは顔を出さない。やはり、誰もいないようだ。]

だめだね、ここにも、誰もいないね。

[そう言って、カウンターにずらりと並んだ数々を不思議そうに見た。これは、誰が用意したものなんだろう。食べられるのだろうか。
念願のやきそばパンを手に取って、お金をカウンターに乗せながら、神楽を振り返る。]

みんなの分も持っていってあげたほうがいいかな?
みんな、お腹へってるかな。

[そう言って、お茶のペットボトルを人数分集めて、腕いっぱい抱えてみたけれど、小さい…の身体では支えきれずに、何本か腕から落としてしまった。**]

(257) 2015/06/21(Sun) 15時頃

← ↓ ■ □

ツール

クリップボード

ピックアップ

>>【】