[お腹の音はやはり神楽にも聞こえたようで、楽しそうな笑い声が聞こえてきた。>>192 こんな状況ですら、お腹は減るものなのだろうか?とにかく自分の緊張感の無さと無神経さにとてつもなく恥ずかしい。]
もう、やだ……恥ずかしい……。
か、かぐらくん、これも誰にも言わないでね、内緒だよ……。
[うううと泣きそうになりながらそう言って、うなだれていた…の頭を、ぽんぽんと優しくたたかれた。その手が兄を思い出させて、少し気持ちが落ち着く。
食堂か購買に行こうかと聞いてくれた神楽に>>197頷き返しながら、職員室から出た。
相変わらず人気のない廊下を二人でてくてくと歩きながら、何を食べようかと考える。
あんぱん。コロッケパン。今日ならきっと、いつも競争率が高くて買えないやきそばパンが買えるかも。
そう思いながら、少し嬉しくなると同時に、ふと、…の中に疑問が浮かび上がる。
はたして、幽霊には空腹という感情があるのだろうか、と。]
(255) 2015/06/21(Sun) 15時頃