[自分達の行動は本人が思っているより茶番だったようで、追手はなかった>>235ようだ。
しかし…には追手がいるかどうかはさほど大きな問題ではない。茶番だったとしても、一連の流れが愉快な余興である事は変わりなく。
さすがに自分の足で絨毯の上に立つ段になれば笑いやんでいただろうが、しばらくは笑い続けていた。
男がさも自然に窓から出るのを見れば、おっさんの割に身軽だなと偏見の混じった感想を抱きつつ。
酒瓶を持った状態ではさすがに自力で登れないので、先に上へ言った男に助けを求める。手が差し伸べられたなら、躊躇なくその手に頼るだろう]
高い所は全然平気、だけど…
[屋根にたどり着いて、今更な質問に答える最中…の目には館と外界とを遮断する濃霧が目に入る。この時間になっても消えないその靄に、さすがに…も違和感を禁じ得なかった。
そのせいで歯切れの悪い応えになってしまった事は、男に伝わっているかどうか**]
(254) 2014/11/06(Thu) 14時頃