[それまでに経験した事が無い熱を感じた。クリスダガーの形状もしっくりと手に馴染んだ。予感があった。このラーマとなら、進める、と。―…この子が欲しい…と心から思った。その後の日々は記憶もおぼろげな程に必死だった。珍しく、熱心に修行に励み。足繁くドリベルの元へと通い詰め、口説き続け。「ボクのものになってよ。」「キミでないとダメ。絶対。」…などと。もしかすると、彼は、他の誰かのために転生したのかもしれない。他の誰かのものになりたかったのかもしれない。その可能性をまったく考えなかったわけじゃないが、それでも、どうしても、欲しかった。]
(253) 2013/05/10(Fri) 12時頃