― カウンター ―
災難だよ、ホント。
おれも飲んで前後不覚になりたいもんだ。
起きても現実は変わっちゃないんだろうが。
[宿屋を所謂魔改造されてしまったルパートは、肩をすくめて、ユージンに鍵束から宿泊用の鍵をひとつ選んでもらう。どれがどういう配置の部屋であるかも、必要とあらば説明したことだろう。(>>247)]
そりゃあ普段してもらってるからいいんだ。
今お客様を連れてきて貰ったところで
窮屈な思いをさせちまうだけだしな。
[裕福な両家の名前に並べて人徳とかいわれたらルパートは慌ててとにかくなるべく迅速に否定するしかなかった。]
そこにおれを介入させるんじゃあないっ。
両家のご厚意あってこそだから……
[ヤメテ……という顔で首を横に振った。そして注文を受けてそそくさとキッチンに戻るのだった。]
エールだな。ちょっと待ってな。
(253) 2018/07/24(Tue) 02時半頃