それは…………
ミーシャなら相手方もその舌先だけであしらえるのでは?
[ 彼女の本音、も、あるのだろうか。
共感もできる言葉にふと見遣った彼女は、着飾った言葉や仕草とは違って見えて。
そのせいだろうか。
くすくすと笑って、冗談ですよと言いながらも、自分の指を彼女の髪へやっていて。はたと我に返って指を下すのと、彼女がこちらを見るのとはほぼ、同時、だったろうか。
気づかれてはいないはずだ、と誤魔化すように言葉を紡ぐ ]
ええ、女王の前で倒れてしまっては女王も大変心配なさるでしょうからね。ゆっくり、休むとしましょう
ええ、私もです。願わくはこの縁がまた今後も、続くよう……
[ なんて、堅苦しい口上も無粋だろうか。彼女も自分も、その空気に当てられてここへいるというのに。
手を差し出されたのなら、断る理由なんてない。にこりと笑って握手をかわそう。
そうやって
僅かにうまれた油断、その間をミーシャの言葉が的確についてくる ]
……っ、
(252) 2017/01/08(Sun) 20時頃