―201X年3月22日・AM]11時半過ぎ・自宅―
[家にいてもすることがない。春休みは宿題もない。
あったところで真面目に宿題をするタイプではなかったが。
とりあえず暇だから外にでも…と上着を羽織った所でメールの着信>>187
懐かしい感覚と共に。どこかお互い感情的に何かが挟まったやりとりだな、と相手が目の前にいたり、学校だったりしたら絶対しない様な苦い表情で笑ってから、返信を打った。
To:けーたん
件名:re
こういう悪戯、しそうなタイプが周り見渡してもいない気がしない?
返信してみても戻ってきたのはエラーメールだったしね。
他のみんなの所にも来ていたりするのかな。
[他愛ないメール。それが段々と深くなってきたあの日。
多分、少年も学校では見せない一面をメールの中で見せてきた自覚はあった。
楽しかった。それがこのメールをきっかけにもう一度あの夏みたいに……]
…無理かな。
[ぽそり、と言葉を落として玄関を出た]
(252) 2015/04/01(Wed) 12時頃