―→自室―
[全身血塗れの姿で、自室へ戻る。
既にヤニクは出て行った後だろう、サイラスは残っていたかもしれない。
赤黒い血に塗れた己に対して何があったのか、と聞かれれば
同胞を牢獄から引き戻す術を使ったのだと、簡単に説明を行う。
男はそのまま、趣味が悪いと評判のシャワー室へ向かい
微温湯を頭から浴びた。熱い湯は好きではない。
水浴びが好きだが、流石にこの汚れは水だけでは落ちなさそうだ]
そういえば、戻って来た同胞に君の事を頼んでおいた
白銀の髪で、褐色の肌の…
[特徴を挙げていけば、既にその人物が此処を訪れた事を耳に出来るだろうか。
相変わらず仕事が速い…と、申し訳無さそうに褐色の男の顔を思い浮かべた。頼まれごとに弱い男だな…無礼にもそう馳せて薄く微笑んだけれど、実際負担を強いてしまったかもしれない。
「彼の名はヤニクだ」と、序に名を教えておく]
(251) 2014/02/03(Mon) 15時半頃